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【ITの歴史 その③】コンピュータの歴史 1900年代

コンピュータの進化とともに、人は様々な発展を繰り広げてきました。時代背景とともにコンピュータの歴史を追いかけてみます。

 

1940年代~1950年代

1940年代、第二次世界大戦、戦争まっただなかの時代。厳密には1939年にスタートした戦争は、広島・長崎に原爆が落ちた1945年に終結しました。

また、第一次ベビーブームもこの頃です。人が多く死に、多く生まれる。そんな時代ですね。

次に、1950年代です。冷蔵庫、洗濯機、の三種の神器が発売された高経済成長期のころです。女性の平均寿命が初めて60歳を超えたのがこのころです。こうしてみると、人間の寿命がのびはじめたのはごく最近の話なのですね。

 

そのような時代背景のなか、1946 年、 ペンシルバニア大学で初めてエニアックと呼ばれる電子計算機がが発明されました。エニアックは世界で最初のコンピュータといわれています。では、エニアックとはどの様なマシーンだったかといいますと、

 

利用目的:軍事利用(弾道ミサイルや水爆など)陸軍が出資

処理能力:電卓以下

重量:28t

大きさ:W 24m , H 2.5m

消費電力:17万ワット

値段:48万7000ドル

 

とまぁ、何とも大規模なコンピュータですが、それでも電卓以下の処理能力です。そんなエニアックですが、ある学者の推測によると、人間が有史以来計算した演算の全てをあわせてもエニアックの計算量にはかなわないとの事です。当時としては大発明ですね。

 

1950年代、さて、このころのコンピュータといえば、真空管式など計算機が主流で、エニアック登場後、真空管式コンピュータが普及しはじめました。この真空管式コンピュータは第一世代のコンピュータと言われております。真空管は寿命が短いといった欠点もありましたが、当時先端技術であるトランジスタ型のコンピュータは高価なため、普及しませんでした。しかし、1960年代ではトランジスタ型のコンピュータが進化し普及しはじめることで、真空管式コンピュータは使われなくなりました。

 

1960年代

1960年代、東京オリンピックが行われ、ビートルズが来日。ケネディ大統領が就任後、暗殺されるなどの事件がおきたのもこの時です。

 

そして、いよいよ1964年にIBMがメインフレーム(企業向けの大型コンピュータ)を開発し、コンピュータは多くの企業で使われるようになりました。また、日本国内では三菱電機がMELCOM1101を開発、富士通はFACOM222、沖電気、東芝、NECなど多くの会社がコンピュータを開発するようになります。

 

1970年代~1990年代

この30年間で、日本万博が行われ、また、池袋のサンシャイン60が完成。ベルリンの壁が崩壊したのもこのころです。30年も経過すると色々なことがありますね。

 

ITの世界も同様です。Microsoft社やApple社などが設立され、いよいよとコンピュータが個人で使える時代が到来します。Appleのスティーブ・ジョブスとステファン・ゲーリー・ウォズニアックは1977年に、AppleⅡを販売しました。個人向けに世界で初めて個人向けに大量生産・販売されたPCと言われています。

1990年代、WindowsOS、MacOSが世界的に普及し小型コンピュータが発展する事で利用者が一気に拡大します。その後、1990年代、インターネットの登場により世界中のコンピュータ端末がつながり端末も高速化する中に1990年代後半にはIT革命といわれる様になりました。