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【実証有その2】実際のWeb会議(Zoom &Teams)で低スペックマシンを検証

Web会議してますか? 今やWeb会議を推進していない会社のほうがめずらしいかも?って思うくらい浸透してますよね。

そんななか、ZoomやTeams、今やWeb会議ツールは必須アイテムですね!

私は仕事上、双方のWeb会議システムを頻繁に利用してます。どちらも素晴らしいシステムですが、動画を扱う点からある程度のPCスペックを求められるのは否めないところ。

どの程度のスペックを使用したらよいのか?心配になりますよね。

私が普段サブPCとして使用している低スペックPCを利用したときの調査をお伝えして、少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。

ZoomとTeamsの違い

ここでZoomとTeamsの違いが分からない、という方にちょっとご説明。
そんなの知ってるよ!という方は読み飛ばしてください。

先ずはZoomから

ZoomはいわゆるWeb会議システム。基本的にWeb会議に関わること以外はできません。

また、Web会議に接続している状態、つまりオンラインでないと利用できないんです。(会議の予約設定はなど管理者の用途の利用は可能です。)

シンプルにWeb会議システムなワケです。

ただし、その弱みを克服するため新たなるサービスを展開しています。

それがZapps。

ZappsはZoomのアドオンサービスといって、Zoomに足りない機能を他社製品と連携することで補うことができるサービスです。

Zoomtopia2020で発表!イカしたサービス「OnZoom」と「Zapps」! Zoomの攻めてる感じヨシっ! Zoomせめてますね!10月に開催されたイベントZoomtopia。(思わずズートピアを連想してし...

続いてTeams

TeamsはMicrosoftがOffice365やMicrosoft365で提供するコミュニケーションハブと言われるシステムです。

コミュニケーションハブとはなんぞや?って感じですよね。
Teamsを利用することで様々な機能と連携して全てTeams内で完結してデータ連携を行うことができます。

TeamsはWeb会議だけでなく、チャットやSharePoint、OneDriveなどMicrosoft製品との連携が容易にでき、導入支援やサポートなどCloudサービスでは珍しいほどに手厚いサポートで急速にサービスをのばしてます。

利用イメージはMicrosoftから出してる動画をご案内します。

ZoomとTeamsの必要PCスペック

さて、そんなZoomとTeamsですがそれぞれ必要なPCスペックを記載します。

○Zoomの必要スペック
CPU:シングルコア1Ghz以上 デュアルコア2Ghz以上(i3/i5/i7またはAMDと同等)
メモリ:4Gb
Zoomヘルプセンター

○Teamsの必要スペック
CPU:最低 1.6 GHz (またはそれ以降)、2コアメモリ
メモリ:4GB
Microsoft Teams のハードウェア要件

Zoomはシングルコアの記載があるので、Teamsよりも低スペックで利用できますね。

どんな低スペックPCで検証するの?

今回検証する低スペックPCはSurface GOです。Surface GOはMicrosoftが販売する、ノートPCとタブレットを融合させた軽量PCです。とにかく薄くて軽いのは魅力ですね。

●Surface GOの特徴
・軽くて薄い
・外付けキーボードは慣れれば打ちやすい
・ひざの上でも作業できるほどちょうど良いコンパクトさ
・タッチパッド付
・Surfaceペンで手書きも可

●マシンスペック
Windows 10 Pro 64ビット
CPU:Intel Pentium CPU 4415Y @ 1.60GHz 1.61 GHz
メモリ:4GB
ストレージ eMMC 60GB
GPU Intel HD Graphics 615
画面解像度 1800×1200

※↓はメモリ:8GB、SSD128GBです。4GBと比較しても1,000円しか変わりないのでこちらをご紹介です。

キーボードも必要です。

Surfaceペンはこちら

で、この中でおさえておくべき特徴は以下の3点。

①CPU
先ずはCPU。『Intel Pentium CPU 4415Y』そもそもPentium(ペンティアム)とは、2006年あたりまでは高性能CPUとして扱われていましたが、インテル社が上位ブランドとしてCoreシリーズを立ち上げたため、下位ブランドに位置づけられました。

なので、最近のCPUからみたとき、かなり低スペックなPCな訳です。
リスト化するとこんな感じ。

シリーズ名特色・性能用途
Core XPC向けCPUの上位ブランド。超高価格。Core i9-10900Xのように各シリーズの末尾にXがつく。超重たい動画編集やゲームなどを快適に扱いたい人向け。
Core i9PC向け最上位CPU。超高価格。超高性能。重たい動画編集や重たいゲームなどを快適に扱いたい人向け。
Core i7 かなり高性能なCPU。高価格。動画編集やゲームなどを扱いたい人向け。
Core i5もっともコスパの良いCPU。価格も中レベル。動画編集~普段使いまで幅広く対応可能。コスパ重視な人向け。
Core i3 廉価版CPU。重めの作業では物足りなさも。そこまで性能を求めない、低価格なPCを求める人向け。
Core M Core i3よりも多少性能が劣る。低電力CPU。モバイルで低コスト&低電力をPCを求める人向け。
Pentium(Goald) CoreMよりも低スペックなCPU。さらに低価格なPCをン求める人向け。今回検証したSurface GOがこれ。
Celeron省電力、低価格CPU。PCの性能は求めず、格安を追求する人向け。
Atom省電力性能CPU。スマホ、タブレットや小型PCなどに採用。

②メモリ
メモリーは4Gを搭載した機種を選定してます。今時ですと8GBは欲しいところです。

③ストレージ(記憶領域)
eMMCとはフラッシュメモリーの一部でSSDに近い性能をもってます。
違いとしては、

SSDより少し速度が遅い
SSDより容量が少ない(64Gが主流)
SSDより安い

といったとこです。パソコンだけでなくスマートフォンにも搭載されてます。

調査結果

今回、調査した実環境です。ネットワークスピードは何れも好環境。

①Zoom
NWスピード DL 80Mbps UP 20Mbps程度
人数 18人
CPU使用率:45%〜50%(1.46GHz程度)
メモリ使用率:65%前後(2.5GB程度)
※Zoom単体使用
感想:CPUは非力ですが、Zoom頑張ってくれてます。
エクセルを立ち上げて少しいじってみました。アプリを立ち上げてから安定させるのに少し時間を要するものの作業自体は難なくできました。

②Teams
NWスピード DL 75Mbps UP 23Mbps程度
人数 9人
CPU使用率:40%〜50%(時たま上昇)
メモリ使用率:82%
※Teams単体使用
感想:Teamsはメモリが張り付きっぱなしでCPU使用率も時たま80%くらいいきました。これはTeamsが悪いというより、Microsoft製品はバックグラウンドで多数の通信を行ったり、Zoomに比べて機能が豊富であったり、ということが要因のようです。

SuerfaceGo(低スペックPC)を利用してみて

このPC、個人的にメインPCとして使用するには心もとないかなと思います。

今回の検証結果からみてもZoomで利用するのであれば、ひとつくらいアプリを立ち上げて作業できますが、Teamsを利用するのであればちょっと他の作業は厳しいですね。

ご参考に利用ポイントをお伝えします。

利用ポイント

・軽くて薄い安価なタブレット型PCが欲しい
・持ち運び用のサブ機として利用したい
・ちょっとした作業などに利用したい

といった感じです。

コスパ重視のPCを検討されたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

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今回、低スペック版ということでしたが、予算に余裕のある方は上位版機種のSurface Proの選択肢も。

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surfaceはデザインと使い勝手は良いですけど、コスパはもう一つといったところ。これからのMicrosoftに期待しつつ。

あなたにとって良きPC(パートナー)が見つかることを願って!! それでは、よきITライフを!