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2大CPUメーカーを知ることで、より良いノートPCを選定しよう!

ノートパソコンを2000台導入した経験を持つ私が、CPUについて解説します。

CPUのメーカーは主に、IntelとAMDです。事務用途で必要とするのであればCore i5あたりが妥当と常々お伝えしていますが、最近はAMDも選択肢にあがってくるケースもあり、各CPUメーカーとそれぞれの特徴について解説をしていきますね。

IntelとAMDのそれぞれの特徴

IntelとAMDは、世界で最も有名なCPUメーカーの一つであり、多くのコンピュータに採用されています。

Intel:

Intelは、アメリカの半導体メーカーであり、世界的に有名なCPUの製造会社です。Intelは、多くの種類のCPUを製造しており、デスクトップ、ノートパソコン、サーバーなどの幅広い用途に対応しています。また、Intelは、CPUをはじめとする様々な半導体製品の開発に力を入れており、CPUだけでなく、SSD、ネットワークカード、マザーボードチップセット、ワイヤレスデバイスなど、幅広い製品を製造しています。

Intelの最大の特徴は、そのCPUの高い性能です。IntelのCPUは、シングルスレッド性能が非常に高いため、多くのアプリケーションで高速な処理が可能です。また、Intelは、GPU内蔵のCPUも製造しており、グラフィックスの処理能力も高いです。さらに、Intelは、CPUに組み込まれたハードウェアエンコーダを備えており、ビデオエンコードなどのタスクを高速に処理することができます。

IntelのCPUは、高い性能に対して高い価格帯という特徴があります。また、CPUの発熱量が大きいため、高性能CPUを使用する場合は、十分な冷却システムが必要です。さらに、Intelは、AMDに比べてCPUのコア数が少なく、マルチスレッド性能がやや劣るという点もあります。

AMD:

AMDは、アメリカの半導体メーカーであり、世界的に有名なCPUの製造会社です。AMDは、Intelと同様に、デスクトップ、ノートパソコン、サーバーなどの幅広い用途に対応したCPUを製造しています。AMDは、近年、多くの新しいCPUアーキテクチャを開発し、高性能なCPUをリリースしています。

AMDの最大の特徴は、そのCPUの高いマルチスレッド性能です。AMDのCPUは、多くのコアを備えているため、マルチスレッドのアプリケーションで高速な処理が可能です。また、AMDは、CPUに内蔵されたグラフィックスの性能を向上させるために、Radeon VegaというGPUを統合したAPUも製造しています。さらに、AMDは、CPUのコストパフォーマンスに優れており、同じ性能のIntel CPUよりも安価な価格帯で提供されることが多いです。

また、AMDは、CPUの発熱量を低減するために、TDP(Thermal Design Power)を制御する技術を開発しています。これにより、高性能CPUでも発熱が抑えられ、冷却システムの負担が軽減されます。さらに、AMDは、CPUのコア数を増やすことで、CPUの性能を向上させています。

一方、AMDのCPUは、Intelに比べてシングルスレッド性能がやや劣る場合があります。また、AMDは、Intelに比べてCPUのコア数が多いため、マルチスレッドでないアプリケーションでの性能がやや劣る場合があります。また、AMDのCPUは、メモリコントローラがCPUに内蔵されているため、メモリの速度に敏感であり、高速なメモリを使用する必要があります。

さらに、AMDのCPUは、Intelと比較して、サードパーティ製品との互換性にやや難がある場合があります。また、AMDのCPUは、その高い性能に対して、Intelに比べて消費電力が大きい場合があります。

Intel Core i5と競合するAMD

Intel Core i5 13th generationに対応するAMDのCPUは、AMD Ryzen 5 5000シリーズです。具体的には、AMD Ryzen 5 5600XがIntel Core i5 13th generationと競合するCPUとなります。両者とも、4コア/8スレッドを持ち、高速なクロック速度、高速なキャッシュメモリ、および強力な性能を提供します。ただし、実際の性能は、使用するアプリケーションやシステム構成によって異なります。

これら、CPUのメリット・デメリットをお伝えします。

Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 のメリット・デメリット

Intel Core i5 13th generationのメリット:

インテルのCPUであるため、多くのマザーボードやパソコンが互換性があります。

一般的に、シングルスレッドのパフォーマンスが高く、ゲームなどのシングルスレッドのアプリケーションで優れた性能を発揮します。

一般的に、Intel Quick Sync Videoというハードウェアエンコーダーがあるため、ビデオエンコードなどのタスクで高速に処理できます。

Intel Core i5 13th generationのデメリット:

AMD Ryzen 5 5000シリーズと比べると、マルチスレッド性能がやや劣ります。

一般的に、IntelのCPUは同程度のAMDのCPUに比べて価格が高くなる傾向があります。

AMD Ryzen 5 5000シリーズのメリット:

高いマルチスレッド性能を持ち、マルチスレッドのアプリケーションで優れた性能を発揮します。

一般的に、性能に対して価格が競合他社に比べて割安である場合があります。

AMD Ryzen 5 5000シリーズのデメリット:

AMDのCPUであるため、一部のマザーボードやパソコンと互換性がない場合があります。

Intel Quick Sync Videoとは異なるハードウェアエンコーダーを備えているため、ビデオエンコードなどのタスクで、IntelのCPUに比べてやや遅れる場合があります。

以上が、Intel Core i5 13th generationとAMD Ryzen 5 5000シリーズの比較における主なメリットとデメリットです。実際の使用用途や予算に合わせて、自分に最適なCPUを選択することが重要ですね。

まとめ

まとめると、Intelは高いシングルスレッド性能とGPU内蔵CPUの性能に優れ、AMDは高いマルチスレッド性能とコストパフォーマンスに優れたCPUを提供しています。また、Intelは高価で、AMDは消費電力が大きいというデメリットがあります。両社のCPUを比較して、用途や予算、要求される性能に応じて最適なCPUを選択することが重要ですね。

IntelとAMDだと数万円単位で変わってきますので、よくよく検討をされると良いかなと思います。

あなたのお手元に良いパソコンが訪れることを願っています!