書評

【書評】人間関係の悩み、劣等感から解放されるアドラー心理学!『嫌われる勇気』

人間関係に悩んでいますか?自分は価値もないダメ人間だと思っていますか?

そうした方にオススメしたい名著、それが『嫌われる勇気』です!あのホリエモンも絶賛しているアドラー心理学を分かりやすく書いた名著ですね。

今さらですが、読んでみました。ホントいまさらですが。しかーし!もっと早く読んでおけばと、思うくらい素晴らしい内容でした!

しかし、この嫌われる勇気。もはや、ドラマ化され、多くのまとめサイトも出てます。なので、いまさら多くのことを語る必要がはない!なんていうと書くことなくなっちゃうので w

まぁ、ここは改めて私なりの視点でまとめつつ、そして感想を述べていきたいと筆を取ります。(キーボードを打ちます)

アドラーってどんな人?

アドラーは、どんな人かって?フロイト・ユングとともに『心理学の三大巨頭』と呼ばれた人ですね。いつものごとくにググってみました。

1870年2月7日 – 1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した。
引用:wikipediaより

もともとは、フロイトと研究してたんですねー。知らなかった w

ちなみに、フロイトとアドラーでよく比較されるのが↓

フロイト→原因論を説く

アドラー→目的論を説く

みたいな感じで、同じ心理学者でもアプローチの方法が違います。目的論については後ほどお伝えします。

アドラー自身のことは このくらいにして、早速、本の中身を見ていきましょう!

もくじっ!(第一夜~第二夜:人の課題)

先ず、この本は全てが対話形式です。哲人と青年、この二人の論争から学びを得ていきます。この青年はいわゆるコンプレックスの塊でして、その絡まった糸を解いていくのが哲人です。このストーリーや実体験や実例からの説明がとても分かり易いんです。

この各章を読み解いていく上でのポイントをお伝えします。

第一夜:トラウマを否定せよ

ここでのキーワードは『原因』と『目的』です。そして、先に書いたフロイトとアドラーを対比させています。

原因論=過去の原因が現在の私をつくりあげている

目的論=いまの目的が現在の私をつくあげている

では、事例です。

事 例

あなたに、引きこもりの友人がいるとします。この友人は何故引きこもりになったか?過去にいじめがあったから?大きな失敗をしたから?色々と考えられるかと思います。

では、原因論と目的論を比較します。

原因論=その友人は過去に何かあって引きこもりになっている(外にでたくない)

目的論=その友人は外にでたくないから、不安や恐怖という感情を自ら作り上げている

ということです。原因論は過去にフォーカスしていますが、目的論は真っ向からこれを否定します。

目的論では、過去へのトラウマは存在せず、これらのことは自分自身が自分で正しいとして選択をして作り上げているもの、と言います。

全ての出来事は、自分自身で“今”選択をしておきている出来事であると。じゃあ、何故そとに出たくないかというと、引きこもりになれば、周囲が心配してくれる、自分が傷つかなくていい、など。内側からでてくる本質的な感情から起こりうると説いています。

第二夜:すべての悩みは対人関係

この哲人の考えに納得がいかない青年は、またも次の夜にやってきて、論破しようとするんです。でも、結局のところ論破できずにいます。さぁ、この夜にどの様な議論が行われたかと言いますと。。。
世の中の悩みは全て対人関係にある

ということです。どういうことかと言いますと人は対人関係により劣等感を持ちます。

あなたという人が、この世に一人しかいなければ悩むことはない。しかし、そんなことはありないじゃないですか。

あなたと例えばイケメン、金持ち、頭の良い人、などがいるからそこに全ての悩みが生じる、ってわけなんです。

でも、そんな悩み(劣等)も自分自身で選択してる(できる)んです。

・劣等性
→客観的な事実として自分では動かせない。

・劣等感
→主観的解釈であり、前向きにも後ろ向きにもなれる。つまり自分自身で選択できます。つまり、この主観的な解釈によって人は苦しみます。

身長の低い人を例にあげますと、身長が低いというのは客観的事実です。(劣等性)

しかーし、身長が低い方が相手を威圧しないですむ、など良い捉えかたもある訳です。(劣等感)

さらに、劣等感は良い選択をすれえば自分自身を高める感情でもありますが、負の感情を選択したときに、この感情はとても重たく、いつまでも自身で持ち続けることが難しくなります。

そうなった時に、大きな問題のある感情としてコンプレックスをあげています。

初期段階:劣等コンプレックス
-自分自身の劣等感を言い訳に、自分はこれがないから、できないんだと言い訳を使い始める

発展型:優越コンプレックス
– 過去の自分を自慢する
– 権力者と懇意になることをアピールする
– 不幸自慢をする
– ブランド品を買いあさる

優越コンプレックスにより、相手を支配しようとする心が働くわけですが、劣等コンプレックスが発展すると、優越コンプレックスになると言われています。

もくじっ!(第三夜~第五夜:課題解決方法)

さて、第一夜~第二夜は人が持つ課題について強くフォーカスしています。更に、これらの課題を発展させて、どのように解決をしていくか、といった実践方法が第三夜以降に書かれています。

第三夜:他者の課題を切り捨てる

承認欲求を否定し、課題を分離する!

第四夜:世界の中心はどこにあるのか

共同体感覚をつかみ、自分の価値を見つける!

第五夜:『いま、ここ』を真剣に生きる

過剰な自意識、特別になりたい、を捨て他者へ貢献し『いま

、ここ』を真剣に生きる

といった感じ。ここに関しては特に解説は入れません。是非、ご自身で読んでみてください。(ググればわかっちゃうかもだけどねw)

まとめっ!

実はこの『嫌われる勇気』って、読もうと思えば数時間で読めちゃう本なんだけど、さらっと読み流すにはもったいない内容なんですよねー。

書かれていることはとってもシンプルな様に見えるけど、実は人の心の核心に迫る内容なんですよ。なので、自分自身の心と照らし合わせながら理解を深めて読み解くことが重要かなっと。

この本、是非とも実際手にとってみてください。で、手にとったらお願いしたいことはこの2つ。(読んだことのある人も是非、実践してみて下さい!)

お願いしたいこと

・紙とえんぴつを用意して、参考書の様に理解しながら読む

・それぞれのポイントに対して、自分自身の体験と照らし合わせる

何度も言うけど、この本は読み物としても無論面白いけど、サラっと読み飛ばすにはもったいない!

むしろ、自分自身の心にじっくりと問いかけながら読んで欲しいです。そうすると、新たな発見があること、間違いなしです!

『嫌われる勇気』この本を読んでみてやっとこのタイトルの意味が分かりましたー。このタイトルはとてもポジティブな意味だったんです w
さーて、今日から自由に生きよっとぉ! 

おーわりぃ!

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